教育実習

教育実習は現場に行く前から始まっています。4回生で教育実習に行く場合にやるべきこと(注:京都大学の場合)を追ってみると

…とまぁ、もりだくさん。日時はこの通りとは限らないので、まめに掲示を確認しましょう。では、中身について少しだけ。


「教育実習」の扱い

中学校・高等学校の先生方は基本的に自分たちの学校・生徒・授業のことでかなり忙しいです。それに加えて校務などもあります。そこに教育実習生なる(のんきな)大学生が行くんだから、迷惑極まりないはずです。それでも、教育実習生を受け入れてくださるのは、後任が育っていかないと困る、後任が育つことを期待している、からです。なので、フォントを大にして言いますが、

受け入れてくださる学校に対して失礼のないように行動しなくてはなりません。

出身校だから、って気を抜くことのないように。生徒じゃないんだから、実習生という立場を考えて。


内諾

教育大学の場合には附属校で行いますが、それ以外の場合には自分自身で交渉します。たいていの場合、出身校に電話して交渉することになると思います。どうしても内諾を得られなかった場合には教務と相談です。なんにせよ、相手方に早めに連絡することが大事。

スケジュール確認

内諾が得られて実習の日付も決まったら、個人的には一度担当の先生と(冬休みor春休みなどに)打ち合わせをするのがいいと思います。どういう方針で授業をしているのか、生徒たちはどんな感じか、進度はどんな感じか、どの辺を担当することになりそうか、などなど。あと、メモをとる習慣は大事ですよ。あとで計画を考えるときに役立ちます。

ちなみに僕は6年間教わった数学の先生に担当していただいたのですが、教育方針はわりと自主性に任されていた(自分で考えて行動しろってことね)感じがありました。そりゃ5年も経てば、変わりますよね。


授業案・指導案

担当する授業の範囲がある程度決まったら、指導案を作ってみたらいいと思います(最初は跡形もなく直されるでしょうけど)。授業案で大事になってくるのは

他にもいろいろありますが、とりあえずはこの辺りでしょうか。…実際にやってみないとわからないこと多数。


実際に、実習開始

やることはいろいろあります。たとえば

あげだしたら、きりがない。とりあえず、休んでいる暇はほぼありません。誇張じゃなく。

授業見学

最初の何日かは、指導教諭の先生の授業を見学することになります。漫然と見るのではなく、自分だったらどうするか、そこでなぜその発題なのか、などを考えながら。わからないことがあったら、聞きましょう。自分が担当する科目の授業ばかり見てしまいがちですが、他の科目・学年の授業も見学するのがいいと思います。もちろん、担当の先生の許可をもらってからですよ!

教材研究

自分がつくった指導案の作成などをします。場合によっては模擬授業をすることになるかも。その辺は担当の先生にもよります。いい授業の準備を…。自分らしさが出せればいいんでしょうが、たいていそれどころじゃない。

教科指導

指導教諭の先生の指示のもとで、宿題の点検・添削や実際の授業を行います。メインイベントですね。自分はこう考えたからこうする・こうした、ということが説明できれば一番いいですね。

研究授業

いうなれば、校内公開授業。事前に指導案をすべての教員に配布して授業を行い、そのあと総括・反省を行います。いろいろ耳の痛いこと・建設的なこと・心に響くこと・これからの提案など言われると思います。今後の自分に生かせるようにメモを取りましょう。

部活や掃除

顧問的な立場で見る部活・指導する側から見る掃除は、学生時代のそれとは違います。僕は中学・高校での自分の行いを反省しました…。(*_*;)

ホームルーム

実は一番生徒と交流を持てる時間だったりします。授業とは違う表情が垣間見られたり。僕は自分の中高時代の話をしました。一緒にホームルームやった実習生が「なんで授業中眠くなくても寝てしまうのか」の話をしてたっけ(笑)。…とにかく、授業と同じくらいのクオリティがあってもいいのではないかと。


空き時間の過ごし方

実習期間中に生徒たちが旅行に出かけている期間があったので、2日ほど空き時間がありました。そこでぼーっとしていたわけではなく(多少はした)、授業の練習をしてました。東工大から来ていた実習生の人に生徒役になってもらっていろいろアドバイスをもらいながら。生徒目線からのアドバイスは大事だったりします。お礼に(?)物理の実験セットアップのお手伝いをしました。自分の担当教科以外のこともいい経験です。

あと、他の実習生の授業に出たり、見てもらったり。お世辞なんて一切なしのストレート評価が下されます。

まぁ、忙しいですが実習日誌つけるのは忘れずに。


教育実習終了後

ちゃんと大学に戻って普段の生活に戻りましょう。時差ぼけを解消してください(4週間ずっと50分授業になれた頭に90分講義は長い)。

忘れないうちに、教育実習のまとめ的なものをしておくといいです。指導教諭の先生へのあいさつなど忘れずに。

教員免許一括申請・事後指導など、やらなくてはいけないことがたくさんあります。基本的には掲示を見て、地道にこなしていけば大丈夫でしょう。

一括申請の時に収入印紙および印鑑が必要だった記憶があるので、お忘れなく。

教員免許をとったあと

晴れて教員免許が取れた後は、取得した種類に応じて学校で授業ができることになります。しかし教員採用試験は狭い門です…。

個人的にはいつかは学校で授業ができたらなぁ、と思っています。いつになるかはわからんけど。




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